スリランカ滞在記Vol.6(ショートトリップ〜キャンディ〜)
夏休みを利用してカレーを学びにスリランカへ行きました。在日スリランカ人の方に紹介いただき、実家に滞在させてもらいました。せっかくなので、スリランカのママの料理も含め、何回かに分けて投稿しております。
<長距離移動は爆音激安のローカルバス>
滞在2-3日目はステイ先のお家を一旦離れ観光する事に。
7:30、キャンディ行きのバスに飛び込む。エアコンなしのローカルバスを利用。なんとスリランカの長距離バスは荷物置きにスピーカーが置かれていて、バスごとに音楽や映画が爆音で流れている。その賑やかさといえばスリランカイチうるさい物体かもしれない。
乗ってから乗務員に行き先を告げ、料金を支払うシステム。キャンディまでは80km近くあるが、片道140Rs(120円)と衝撃の価格。キャンディまでと乗務員に1000Rs渡すと謎のメモを渡され終了。
ボッタクられた?周りの人に聞いてみるが誰も英語が通じない。雰囲気から大丈夫ということは察するが何が起こったかわからない。。。結局のところ次の停車までに新しい客全員から金を集めないといけんので、後でお釣りを渡すためのメモだった。一安心。
サリーを着たふくよかなマダムのフィジカル的な圧力、ベースの効いた爆音の音楽とともに約3時間キャンディまでバスに揺られる。長時間だけど、外を流れる景色は全て新鮮なので到着まであっと言う間だった。
11:00、キャンディ到着。訪問先のガネムッラとは比べものにならないくらいの人と車の量に驚くが、しばらく歩いていると慣れてきた。ガネムッラでは明らかに不釣り合いな訪問者にほぼ全ての人がジロジロと視線を送ってきていたが、キャンディはスリランカ有数の観光地ということもあり、ここではそんなことはない。注目がなくなり喧騒に紛れ込むと安心するのはなぜだろうか。
<スリランカ人が愛する古都キャンディ>
とりあえずお腹が空いたので適当な店に入り、ロティとサモサで昼食を済ませ、観光名所の仏歯堂をめざす。
仏歯堂はその名の通りブッダの歯が祀られている、スリランカ人の仏教感にとってとても大切な場所らしい。セキュリティチェックを済ませ敷地内に入ると受付のようなところで履物を預けて裸足にさせられる。
こんな雑多な感じで、無くされそうなのでリュックにサンダルを突っ込んで進む。日本の手水のように洗い場があって現地の人は手足と口、顔を洗っている。
ほとんどのツーリストはスルーしているがここはあえて現地民と同じ作法で身を清める。仏歯堂の入り口ではお供え用の花が売られている。綺麗な睡蓮が目に付いたので100Rsで購入。
本殿にたどり着くと皆手を合わせて経をあげている。僕はお経わからんので手を合わせ、この国に招いていただいたことに感謝した。
仏教の深い歴史が根付くキャンディは日本でいう奈良みたいな場所らしくスリランカ人にとって大切な場所。コロンボが最大の都市だけどスリランカ人に最も愛されているのはキャンディ。確かに誰に会っても「キャンディには行ったのか」と聞かれる。日本人にもっと仏教の信仰心があれば奈良ももっと愛され、親しまれるんだろうな。
にしても空がきれいだ。
人生に少しだけスパイスを。