Spicy Life Maker blog

人生に少しだけスパイスを。

S&Bのカレー粉の歴史についてまとめてみた。

だいぶ前のカレーつくろうイベントのために作った資料が、それっきり眠っているのももったいないなーと思ったのでここに投稿しておきます。

 

今回は日本カレーの原点ともいえる、S&Bのカレー粉(通称:赤缶)の歴史について。S&BさんのHPやいろんな書籍に書いてあった内容を僕の言葉でまとめた(引用した?)内容をご紹介します。

 

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S&Bのカレー粉は僕も大好きでよく使ってます。とはいえ自分でスパイスを組み立てていくのが好きなのでカレー作りには使いませんが、既存の料理をカレー風味にアレンジする際のはじめの一歩として使っています。

 

では、少々長いですがお時間ある方はお付き合いください。

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カレーは皆さんご存知の通り、インドの食べ物ですね。でも僕たちが食べてるカレーってインドのカレーとは全く違いますよね?なぜかって?それは日本のカレーのルーツが「イギリスのカレー」だからです!

 

・・・ん?でも「イギリスのカレー」って言われてもピンと来ませんよね?そりゃそうだ。

でもまぁどういうことかというと、歴史の授業でも習ったかと思いますが、昔インドはイギリスの植民地だんですね。なのでイギリス人はもちろん現場でカレーという驚愕の食べ物に出会うわけですよ!「What’s the amazing dishes!?」ってなりますよね。

 

で、こんなに美味しいものは母国に持って帰らない訳がない。イギリスのC&B社がカレー粉を開発し、これがバカ売れ。イギリスでカレーが大ブームになりました。もちろんイギリス人の口に合うべく、油で炒めた小麦粉とカレー粉を混ぜたトロみのあるシチューのような食べ物になりました。

 

このトロみのあるスパイシーな食べ物が高級西洋料理として、調理方法とともに我が国に伝わり、日本のカレーの原点となりました。文明開化まもないこの頃、新しい生活習慣や芸術、文化、食べ物など様々なものであふれ返っていた時代にも関わらず、トロみのあるルゥはごはんにベストマッチ。日本人の心を鷲掴みにしました。

 

でも肝心のカレー粉の製法はイギリスのC&B社の社外秘。。。ある時一人の男が純国産のカレー粉の開発に着手しました。彼こそがエスビー食品の創業者、山崎峯次郎さんなのです!

 

彼は3年間、毎日欠かさずに様々なスパイスの調合を試し続けました。鼻が赤くなるまでスパイスの匂いを嗅ぎ続けたこともあったそうです。でもどうしてもあの香りにたどり着くことができませんでした。

 

そんなある日、失敗作を放置していた押入れの掃除しているとある1つの袋からカレーの香りが!!放置による”熟成”がキーとなり、ついに日本で初めてのカレー粉が誕生したのです!

 

その後カレーは手頃な価格でも食べられるようになり、今や国民食ともいえる食べ物にまでなりました。日本のカレーがあるのも山崎峯次郎さんの功績があったからこそなんです。山崎峯次郎さんありがとう!

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人生に少しだけスパイスを。