スリランカ滞在記Vol.1(出国〜現地到着まで)
夏休みを利用してカレーを学びにスリランカへ行きました。在日スリランカ人の方に紹介いただき、実家に滞在させてもらいました。せっかくなのでスリランカのママの料理も含め、何回かに分けて投稿していきます!
<荷物は少なく、いざスリランカへ!>
暖かい国やし、洗濯する前提なので荷物はかなり少なめ。普段使いの25Lくらいのリュックサックにパッキングして、サンダルを履いて家を出ました。日常的すぎて旅のエンジンがかかりにくい。ホンマに未知の土地に行くんだろうか?
久しぶりの関空。今回はLCCやから噂に聞く新設されたLCC専用のterminal2やろうと思ってウキウキしながら連絡バスで向かう。が、いきなりミスりましたー。普通にterminal 1でした。旅初っ端のプチミスはいい活気付けになった。
関空-クアラルンプール間。やっぱエアアジアのCAは美女イケメン揃いやな〜とニンマリしてたけど機内は極寒。飛行時間とともにますます機内の温度は下がっていく。こんなこともあろうかと忍ばせておいたナイロンパーカーと靴下、アフガンストールを装着してなんとかしのぎました。
約8時間のフライトやけど、アミューズメントはもちろんないのでiPadに保存しておいた動画を見てやろうと思ったけど普通に考えて夜中やし寝ることに。
<トイレの紐、引くべからず!>
3:00、予定より1時間も早くクアラルンプールに到着。いやいやパイロットどんだけやんちゃやねん!おかげさまでコロンボ行きの飛行機まで約5時間のトランジット。早すぎてフライトプランが出てない。。。とりあえず空港内をフラフラ。
前回クアラルンプールに来たのが4年前、なんとなく面影を残しつつもかなり改築されてて綺麗になってた。もう一度フライトプランをみるもまだ出ていない。だるいしその辺の椅子で寝ることに。。。
6:00ようやくフライトプランが出る。出発時間の変更はなし。安心したらもよおして、トイレで用を足す。スッキリして水を流そうと思い、天井からぶら下がってる赤い紐を思いっきり引っ張る。。。。と、束の間にけたたましいアラームが鳴り響く!!どうやらSOSのための紐やったらしくダッシュで逃げる。(ちゃんと流して出ました)
睡眠バッチり、フライトも確認済み、ひと騒動起こしたけど素知らぬ顔で逃げてきたら安心でお腹が空いてきた。フードコートを彷徨ってるとマクドナルドでお粥を発見!すごいな〜東南アジアでは米が出るんやと感心。やさしい風味で美味しくいただく。日本でも出ないかな〜♪
快晴のなか定刻でクアラルンプールを飛び立つ。日本人の影はもうほとんどなくて、いよいよ旅のスイッチも入ってきた。ただまぁ、相変わらず中国人と韓国人は多いので東アジアを抜けた感覚は薄い。機内で隣に座る中国人の女の子の太ももがむき出しで目のやり場に困る(笑)眠くもないし、暇なのでiPadでドラマを見て過ごす。出発直前まで頭を抱えてたスケジュールも、現地に着いてから相談することにして考えるのをやめた。
さぁ、スリランカは目前だ!!
<タクシーは迷子になったら追加料金>
アーユボーワン!ついにスリランカに到着!事前にビザの申請をしておいたので入国審査は難なくスルー。ちなみにビザはQRコードのついたシール(笑)
両替、タクシー捕まえるまでは順調。とりあえず2500Rsで目的地まで送ってくれることに。が、事前に聞いていた訪問先の電話番号が違っていたらしく運転手パニック。もう1つ聞いていた電話番号は使えたみたいで、なんとか訪問先に到着。タクシー代は「迷子になったし電話で場所も確認してやったから余分に金をくれ」と謎の価格交渉の末、結局3000Rs払うことに。旅の予算2万なので痛い出費。
こちらが今回お世話になるお家。僕にはこんなに贅沢な客間を用意していただきました!これからここで約5日間お世話になります*
人生に少しだけスパイスを。
【スパイス】悪魔の糞。魅惑のヒング
レシピ化に没頭するあまり、スパイスの知識とか僕の思想とかその辺りの投稿を完全にサボっていました。笑
ということで、久しぶりにスパイスについて書きます!
今回は、ヒング(アサフェティダ)と言うかなりマニアックなスパイスをご紹介します。
はい、この薬品みたいな容器に入ってるこれです。アサフェティダという名前も怪しければ、入れ物もかなり怪しいですね。。。でも歴としたスパイスなんです。化学調味料でもありませんよ〜その証拠にちゃんとハラール対応のマークがあります*
そもそも、なんでこんな容器に入っているのか??
それはめっっちゃ臭いからでしょうね。このスパイス、腐った鯖みたいに強烈な刺激臭がします。「悪魔の糞」という異名を持つくらいです。
でも実際のところこんな容器は無意味です。洩れてます!僕はさらにに瓶に入れて保管してますが、それでも残念なことに洩れてきます。。。
しかしながら、このスパイスはそれだけ苦労してでも使う価値のあるスパイスなんです*
<特 徴>
北アフリカ原産のジャイアントフェンネルという植物の根から摂れる樹液を粉末にしたスパイス。
香り: 刺激臭。とにかく臭い。
効果: 整腸作用、鎮静効果
<使い方>
パウダー状ですが、スタータースパイスして使います。めっちゃ臭いのにテンパリングすると、なんとニンニクと玉ねぎをしっかり炒めたような豊かな風味が出てくるんです!!こうなったらもう、ええ香りと言うしかありません!
初めて使った時は"めっちゃ臭い→めっちゃええ香り"への香りの変化の大きさに驚きました。笑
野菜と相性がいいらしいので、野菜カレーやサブジなんかに使えますね^^
僕もまだなんの料理に合うか模索中なので、また美味しいものができたらご紹介します*
人生に少しだけスパイスを。
【レシピ】優しい味の卵カレー
最近カレーを振る舞うことも増えてきて、いろんな意見をもらうんですが、「ヨシヒロくんのカレーは素朴」ってよく言われます。
ジャパニーズスパイスカレーみたいにエッジの効いた風味を出すことに憧れてたので正直ちょっと残念がっていました。
しかし、モノは考え方で、じゃぁ逆にその素朴さを全面的に出してやろうじゃないか!と思い立ち、エッグカリーをデザインしました^^
【優しい味のたまごカレー】
<材料(2人前)>
ゆでたまご:3個
玉ねぎ:1/2個 (薄くスライス)
トマト:1/2個 (みじん切り)
ニンジン:1/4本(すりおろし)
ニンニク:1片 (みじん切り)
生姜:1片 (千切り)
オリーブオイル:30ml
ヨーグルト:20ml
粉チーズ:3ml
バター:5g
水:150ml
●ホールスパイス
クミンシード:2ml
カレーリーフ:1握
カルダモン:2粒
●パウダースパイス
コリアンダー:3ml
ターメリック:4ml
パプリカ:2ml
<作り方(30分)>
1.ホールスパイスをテンパリング、にんにく、生姜も加えさらに香り立つまで炒める。
2.玉ねぎ、塩を加え、きつね色になるまで炒める。
3.トマト、ニンジン、塩を加え、ペースト状になるまで炒める。
4.パウダースパイスを加え、香りが立つまで炒める。
5.ゆでたまごを加え、全体になじませる。
6.ヨーグルト、粉チーズ、水、バターを加え一煮立ちさせ、フタをして10〜15分煮込めば完成!
たまごということもあり、辛味のスパイスはなし。まるく、まるく、まるく。とイメージして作りました*辛いのが苦手な人も、子どもも安心して食べられるカレーです*
人生に少しだけスパイスを。
【レシピ】胃腸に優しいダルカレー
暑さで胃腸が弱くなりがちな季節ですがビールのノドごしは最高ですね!
つい先日も1リットル缶からスタートし、500ml缶、生中2杯、瓶2本と、気づけば一晩で5リットル近くのビールを飲んでしまいました。
もちろん翌日はグロッキー。笑
いくらスパイスカレー好きとはいえ、頭ガンガンで胃腸も弱っている所に前回ご紹介したコフタカレーような、固形物たっぷりで刺激強めなカレーは食べられません;
とはいえ、カレーは食べますよ!
体に不調がある時こそカレーなんです*今回はおじやとか雑炊感覚で食べられる、とっても胃腸に優しいダルカレーをご紹介します。
【胃腸に優しいダルカレー】
<材料(4人前)>
レンズ豆:200g
玉ねぎ:1/2個 (薄くスライス)
トマト:1個 (みじん切り)
ニンニク:1片 (みじん切り)
生姜:1片 (みじん切り)
オリーブオイル:40ml
水:500ml(豆湯がく用)、200ml(カレーの水気用)
●ホールスパイス
クミンシード:10ml
マスタードシード:5ml
●パウダースパイス
コリアンダー:3ml
ターメリック:5ml
パプリカ:1ml
●煮込みのスパイス
鷹の爪:1本
カレーリーフ:1握り
<作り方(30分)>
1.レンズ豆を500mlの水で柔らかくなるまで煮る
2.ホールスパイス、にんにく・生姜の順にテンパリング
3.玉ねぎ、塩を加え強火で炒める
4.玉ねぎがきつね色になったら、火を弱め、パウダースパイス、塩を加えなじませる
5.トマト、水、レンズ豆(茹で汁ごと)、煮込みのスパイス、塩を加え蓋をして10〜15分煮込めば完成
二日酔いになる度に食べたくなるんですけど、レシピがないと頭痛で考えながら作れないので今回頑張ってレシピ作りました。笑
今回はトマトの風味を残したかったので、カレーの素を作ってから煮込みの段階でトマトを加えました。僕は水分多めの雑炊タイプが好きなので水を多めに入れましたが、ドロッとしっかりしたカレーが好きな人は水の量を調節して見てください。
人生に少しだけスパイスを。
【レシピ】夏用、ちょい辛めのコフタカレー
いや〜毎日暑いですね! お天気の日も続き、いよいよ夏らしくなってきましたね*
エアコン嫌いの僕は毎晩、眠いから寝るのか、汗だくになって疲れて寝るのかが曖昧です;
夜は微妙ですが、この季節ダッと汗を かくのも気持ちいいもんです*
最近はカレーもすこし辛めにしてます。特にカイエンペッパーの辛さはカーッと来てサラサラの汗が流れる気がするので多めに入れてます。
ということで今回は、辛さ推しのカレーをご紹介。具材は先日ご紹介したシークカバブをお団子にして、コフタカレーにしました*
【ちょい辛め、コフタカレー】
<材料(2人前)>
シークカバブ:200g
玉ねぎ:1/2個
トマト:1/2個
ニンニク:1片
生姜:1片
オリーブオイル:30ml
水:200ml
●ホールスパイス
クミンシード:3ml
カレーリーフ:1握り
クローブ:3個
シナモン:1片
フェヌグリーク:1ml
●パウダースパイス
コリアンダー:3ml
ターメリック:2ml
ナツメグ:1ml
カイエンペッパー:1ml 辛さはこれで調整
クミン:1ml
パプリカ:1ml
●仕上げのスパイス
カスリメティ:お好みで
<作り方(約30分)>
1.オリーブオイルでホールスパイスをテンパリング。(フェヌグリークを先に入れて少し焦がしてから残りのスパイスを入れる。
2.にんにく、生姜を加えてさらに炒める。
3.玉ねぎ、塩少々を加え、強火ー>中火の順で火を通し、玉ねぎがきつね色になるまで炒める。
4.トマト、塩少々を加えてペースト状になるまで炒める。
5.弱火にしてパウダースパイス、塩少々を加えて全体をなじませる。
6.団子状にしたシークカバブを加え、水を加えて一煮立ちさせる。
7.弱火にして蓋をして15分煮込む
8.火を止めて、盛り付けの際にカスリメティをお好みで振りかければ完成!
カイエンペッパーはあとがけでもOKなので、控えめに作って各自調整ってのが夫婦、家族円満のポイントかもしれませんね。笑
人生に少しだけスパイスを。
【レシピ】インド風ツミレ。シークカバブ
先日、友達集めて開催したスパイシーBBQで好評だったシークカバブ。
インドに駐在していた人からも「本場の味がする。懐かしい!」という言葉をもらってめっちゃ嬉しかったです。僕自身はインドには行ったことないので、これはもう前世インド人で確定ですね。笑
ストイックな性格なので、インドの僧侶だったんだと思います。
ということで、今回はシークカバブのレシピをご紹介。
【シークカバブ】
<材料>
玉ねぎ(みじん切り):中1/2個
ピーマン(みじん切り):2個
合挽きミンチ:200g
にんにく(すり):1片
生姜(すり):1片
玉子:1個
塩:3ml
●パウダースパイス
ガラムマサラ:3ml
カイエンペッパー:2ml
ターメリック:5ml
コリアンダー:3ml
クミン:5ml
パプリカ:3ml
●ホールスパイス
フェンネルシード:5ml
クミンシード:3ml
ブラックペッパー(粗挽き):2ml
カスリメティ:1握
<作り方 15分程度>
①全部混ぜてこねたら完成。
注意しないといけないのは、素手でこねると2−3日匂いが取れないことです。ターメリックで若干黄色くもなります。笑
色とか匂いがついたら、僕自身はまるで勲章のように喜んでしまいますが、そうでない人はビニールの手袋か袋つかってこねてくださいね。
ただ、自論ですが手でこねたほうが絶対に美味しくなると思います*
そのままハンバーグのように焼いてもいいし、アルミホイルで包んでBBQの炭に突っ込むのもアリです*団子にしてカレーに入れればコフタカレーにもなります*
BBQシーズン真っ只中。これ仕込んで行って、一風変わったスパイシーBBQも楽しめますね^^
人生に少しだけスパイスを。
スパイス料理は作るというよりデザインする。
前日、Facebookで1年前のあなたの投稿という記事がタイムラインに流れてきて驚きました。
なんと僕がスパイスカレーのレシピ化に踏み出したのは1年前の6月だったんです。
いや、正直まだ1年かよ!って感じですが。
この1年間は、ほぼ毎日カレーを食べて、作っては食べてを繰り返してきました。さらに、カレーだけではなくて普通の料理にスパイスを少し足すだけで、簡単に絶品料理が作れることや、スパイスが身体にいいことも学びました。
そこで最近思うことがあって、
スパイスを使うことで美味しい料理が食べれたり、みんなでワイワイ食事ができたり、それで幸せを感じたり。
あとは薬効で健康になったり、料理のレパートリーが増えて奥さん楽になって、旦那子供が喜んだり。
もちろん調理において色合いとか盛り付けとか食器の選定とかとか。。。
そんなことを考えていたら、スパイス料理ってなんだか「作る」というより、「デザインする」という表現の方がしっくりくるんです。
インスタグラムでは少し前から「〇〇カレーをデザインしました」って投稿するようにしてみました。
完全に自分の世界の話ですが、共感いただける方がいましたらカレー食べながら語りましょう*
人生に少しだけスパイスを。