スリランカ滞在記Vol.2(念願のスリランカカレー!)
夏休みを利用してカレーを学びにスリランカへ行きました。せっかくなので、スリランカのママの料理も含め、何回かに分けて投稿しております。
<スリランカの家庭のお庭はスパイス&ベジタブルガーデン>
今回お世話になるのは、大阪在住のスリランカ人のご実家。訪問先のお家にはお婆ちゃん、姉さんご夫妻が生活している。(以後、姉さん:お母さん)
まずは寝泊まりする部屋の案内も含めてお母さんに家の中を紹介してもらう。広い裏庭があって雑多な感じで色んなものが生えてたけど実は食べられるものばっかり。バナナ、ココナッツ、パパイヤ、ジャックフルーツ。
驚いたことにブラックペッパーやカラピンチャは雑草のごとくそこら中に生えている。ブラックペッパーは買うと高いから家で育てて乾燥させてスパイスにするらしい。
めっちゃ酸っぱい謎の木の実とかハーブとか様々なものを「食べてごらん」と差し出してくれる。特に楽しみにしていたのはカラピンチャ。
フレッシュなものを口にするのは初めてだった。ちぎって手で揉む、爽やかにも豊かにも感じる独特な香りで、ほんのり木の芽っぽい香りも含んでいる。今まで使ってたドライのカラピンチャがクソみたいに感じる。もはや別物。なんやこれ。ちなみにカラピンチャは温暖な気候を好むので、冬が来る日本での自然栽培はほぼ不可能。フレッシュな物が手に入るのは奇跡に近い代物です。
つぎに、夕食で使うと裏庭で獲ったココナッツをお父さんが自作の道具で強引に皮をむく。
普段は捨てるんだけどせっかくだし、と言って中のココナッツウォーターを飲ませてくれた。スポーツドリンクのような味だけど甘ったるくない。飛行機移動で疲れた身体に染み渡る。中の白い繊維質な部分はこれまた自家製の道具を使って削り節のような状態に。
水に浸して、しぼってココナッツミルクをつくる。搾りかすはいわゆるココナッツファインとして使うのかと思いきや、お母さんは「ガービッジ」と言って庭に投げ捨てた。(ココナッツファインは削った状態の物でした)
<待ちに待った本場のスリランカ料理!>
昼食の準備が始まる。スリランカのキッチンこそが今回の旅の目的。メモとカメラを持ってお母さんに張り付く。
作るのはダルカレー。イエローはまずいから赤しか使わないのとお母さん。裏庭で取れたフレッシュなカラピンチャとスパイス、ココナッツミルクなどを加えて5分煮詰める。わりと食感を残す感じで早くも完成。
続いて卵焼き。刻んだグリーンチリと玉ねぎ、これまたカラピンチャをとじ卵に加えてフライパンで両面焼き。なんか実家でオカンがつくる万能ネギの入った卵焼きみたいな懐かしい香りがする。
あとは油で揚げたパパドゥ、朝食の残り物のジャックフルーツのカレーを、プレートに盛って完成。
もちろんスリランカスタイルで手を使って混ぜながら食べました☆初めてなのでコツがわからずめっちゃこぼす。みんなの食べ方見てるとすくった後、軽く握って固めて食べている。同じようにやってみるが上手くいかずバラバラに、、、難しい。滞在中に極めよう。
料理の味は予想通りパンチの効いてない素朴な味わい。ダルカレーはカラピンチャの風味が豊かで、ココナッツミルクで味に厚みもあって美味しい。卵焼きは前述の通り僕の実家の味。笑
ジャックフルーツのカレーはたけのこみたいな食感でこれまたカラピンチャ効いてて美味しい。どの料理も日本で食べるスリランカ料理とは別物だった。やっぱり現地、しかも家庭に入らんとこの味には辿りつけんな。
人生に少しだけスパイスを。